丸紅のIoTに関する取り組みを整理する。

丸紅のIoTに関する取り組み

丸紅のIoTに関する取り組みについて整理します。

IoT・ビッグデータ戦略室

2017年4月から、丸紅では、IoTビッグデータ推進室を新設しています。全社のデジタル戦略およびインキュベーションの役割を担うとのこと。ちなみに、IoT・ビッグデータ戦略室は、2018年4月からは、デジタル・イノベーション部に格上げされています。

ノキアとのIoT分野での協業

ノキアは、世界各国のあらゆる業界の企業顧客向け次世代IoTサービスの開発、試験および提供を行う合意書(MoU)を丸紅株式会社と締結したと発表した。このソリューションは、ノキアのWorldwide IoT Network Grid(WING)に基づくものだ。

子会社であるMarubeni Wireless CommunicationなどMVNO事業を含む多分野の事業を展開する丸紅は、Nokia WINGを活用することで、国内外の5つの営業グループ(生活産業、素材、エネルギー・金属、電力・プラント、輸送機)の企業顧客へ、フリートマネジメント、産業機械のリモートモニタリング、国際物流とアセットマネジメントなどの包括的なグローバルIoTサービスを迅速かつ効率的に提供可能になるとした。

グローバルに展開するWINGのIoTコアとマネージドサービスを利用することで、丸紅は、グローバルのIoTサービスプロバイダーとして、多国籍企業に対し低遅延のサービスも提供する。

丸紅の国内での広範なMVNO/MVNE事業での知見を通じて、ノキアは日本国内の規制や商習慣に対応するIoTサービスを提供できるようになる。

Nokia WINGは「ワンストップ」のIoTマネードサービスであり、統合されたグローバルIoTコア、サービスとしてのConnectivity Management Platform、IoTに特化したオペレーション、請求、セキュリティ、データアナリティクス、およびアプリケーション・エコシステムを統合したソリューションだ。

出典:ノキアと丸紅、IoTサービスで協業

電力小売でAI・IoT活用

 丸紅は英国で展開する電力小売事業であらゆるモノがネットにつながるIoTや人工知能(AI)を活用する。英国で電力販売を手がける子会社で導入する。契約する発電事業者にIoTを導入して適時に電力の供給を受け、AIを使って需要予測を立てて適時に販売する。電力調達から販売までの効率化を進めて事業の拡大につなげる。

丸紅の完全子会社で英国にある電力販売会社、スマーテストエナジーが同国のスタートアップ企業からIoTのシステムを購入する。スマーテストエナジーは太陽光などの再生可能エネルギーを中心とした小口の発電事業者から電力を買い取り、販売している。電力の購入先である発電事業者の発電装置などにセンサーを設置し、リアルタイムで発電状況を把握できるようにする。

AIは2018年度中に導入する。天候や市場動向を分析して、電力を最も必要としている顧客に利益の出るタイミングで販売できる仕組みをつくる。

スマーテストエナジーは現状契約している総発電容量は310万キロワットだが、AIとIoTの導入で20年までに500万キロワットに引き上げる計画だ。英国で蓄積したノウハウを将来的には日本に持ち込み電力事業に生かす。

参考:丸紅、電力小売りでAI・IoT活用 英国で展開

個人的な見解・考察

イノベーションは、既存の要素の掛け合わせで生まれることが多く、特に、「古いもの」×「新しいもの」の掛け算の相性が良いように思います。

総合商社のようなトラディショナルな産業に対して強みを持つ企業が、デジタルを取り入れる余地は非常に大きく、世の中に対して与えるインパクトも非常に大きいように思います。